2022.09.01
忙しい夏が終わり、秋に入る少し前、平日の朝。
無性にきれいな景色が見たくなって、でも午後からは予定があるし…
でも明日からはしばらく雨予報…
行こうか、行くまいか…迷いを引きずったまま家の近くのバスに乗って、小一時間。
バスを降り、大原の美しい風景を目にした瞬間
「ああ、来てよかった」と思いました。
京都の街なかから、バス一本でのどかな山あいへワープできる。
このコンパクトさも京都の大きな魅力だなと改めて感じます。
バスを降り、今日は寂光院の方面へ。
平日のなんでもない日の大原、出会うのは農作業をされてる地元の方だけ。
ツクツクボウシの合唱と、まだ湿度がまとわりつく暑さの中、山や畑を眺めながらの贅沢な朝さんぽ。
苔、苔、苔、の寂光院。
ものすごい濃い酸素とともに、苔や草木から流れてくる自然のエネルギーを全身にあびてる気分。
晩年美しいこの場所に身を寄せた、平清盛の娘。
建礼門院が日々どんな思いでこの景色を見たのだろうと思いを巡らせ、ぼんやりする時間。
ぷらぷらと大原の田舎道を歩くだけ。
草の道を踏むたびに、小さなカエルや蝶がヒラッと舞い上がったり
トンボが踊るように何匹もついてきたり
ふだんお花屋さんでしか目にしないお花が道端にたくさん咲いていたり。
空が広くて、田んぼも広くて、水の流れる音が絶えず耳に届く。
家の近所にはない、最高に気持ちの良い非日常な風景ばかりです。
午前中いっぱい散策を楽しんで、ランチとお買い物は大原里の駅で。
大原の美味しいお野菜と卵、ハーブティー、お味噌やお漬物をたくさん買い込んだら
そろそろタイムアウト。
今日の御夕飯は大原ごはんにしよう。
すっかりリフレッシュされた心と体に心地よい疲れを感じながら、バスに揺られて日常へと戻りました。
There is a beautiful country town just a bus ride away from the downtown area of Kyoto.
The village, called Ohara, seems to be a place where time seems to flow slowly, and I always feel refreshed when I come here.
There are many historic temples in this village, and Sanzenin Temple is the most famous. Today I visited a nun temple called Jakkoin.
As it was a weekday, no one was around and we were able to monopolize the quiet and beautiful moss landscape.
I enjoyed the thick oxygen emitted by the moss and plants, and the constant sound of water in my ears calmed me down.
I usually live in the city, so the view of wide open skies and large rice paddies is a treat for me.
After enjoying many sounds and sights of the countryside, I went home after buying many fresh vegetables, eggs, pickles, and herb tea produced in this village.
The Ohara area offers delicious restaurants and hot springs, and I recommend taking a day trip to Ohara as part of your Kyoto sightseeing.